中国大学留学記~北京大学~

はじめまして、現在、北京大学国際関係学部の本科に留学しております
堀口桜子と申します。

今回は、一北京大学生として、
北京大学の留学についてのあれこれや
北京大学の魅力について
みなさんにご紹介できたら
と思っております。

それでは、早速、私の北京大学留学記のスタートです!

北京大学入学のきっかけ

 私は1年間の留学生予科項目を経て、北京大学国際関係学部の本科生になりました。何故北京大学に入学したのかについてはよく聞かれますが、私自身は最初から目標としていたわけではありませんが、高校の先生が中国政府奨学金の情報について教えて下さったことにより、また以前から中国の親戚からも聞かされていたこともあって、興味を持つようになって視野に入れるようになりました。

 北京大学は中国人なら誰もが憧れる中国最高学府であるとはいえ、意外にも自分と同じく北京大学を第一志望としていなかった人が他にも割と多くいたことに入学後気づきました。中国国内の高校を卒業された人は例外として、これに関しては、日本人だけに限らず、また人それぞれ事情も異なるにはなりますが、ある意味北京大学は多くの留学生に頑張るチャンスを与えてくれたようにも感じます。現在振り返って色々と思うことはありますが、入学したきっかけがそれぞれどんな理由であれ、一人一人が成長し、貴重な経験を積み重ねていけることこそ素晴らしいとも感じます。

北京大学とはどんな大学?

キャンパス

 北京大学はとても広く、東門や東南門から西門までの距離が地下鉄最寄り一駅分くらい離れていてます。移動手段としては、自転車よりも圧倒的にスクーターを利用する人が多いように感じる一方、大学構内ではレンタルできる自転車「ofo」もたくさん見かけます。とはいえ、入学から卒業まで徒歩で通学し続ける人も勿論います。校内の公共施設サービスもとても充実しており、スーパーや売店、書店や図書館、トレーニングジムなどのスポーツ施設、論文提出に欠かせない印刷店、生活や諸手続きに欠かせない銀行ATMなども揃っています。


 
 食事面においては、何より学食が一食100円程度でお腹いっぱいになるほどボリューミーであるにもかかわらず、とても安いのが嬉しかったです。食堂はとても多いのですが、ピーク時間帯になると、大体どこの食堂でも空き席が見つけにくいほど密になりやすく、食堂によっては、立ち食いする人も頻繁に見かけるくらいでした。そのせいもあってか、混雑緩和の為に建設されたと思われる新しい食堂が今年やっとオープンされました。写真から見た感じだと、確かに以前から「食堂ビル」と噂されていた通りに、今までのどこの食堂よりも大きそうです。

三大有名スポット

 北京大学には3大有名スポットとして、「博雅塔」「未名湖」「図書館」があります。「博雅塔」は「未名湖」の湖畔にある塔で、イベント時期になると、そこを含めて色々なところがライトアップされるようになります。遠くから眺めると、塔や緑の樹木が湖に映ってとても幻想的です。また、湖は冬季限定のスケート場にもなります。その他に、北京大学ではアジア最大と言われる図書館もとても有名です。北京大学3大有名スポットに関しては、全部まとめて通称「一塔湖图」(「一塌糊涂」の語呂合わせ)という成句っぽい言葉もあります。



動物の楽園?

 実は、北京大学では多くの小動物が生息しています。その中でも特に野良猫が多く、保護猫活動など行うサークルの宣伝により、近年、北京大学の野良猫はネット上でも話題になりました。また、未名湖付近では特に鴨なども多く見かけられます。多忙なキャンパスライフの中でも、可愛い動物達に出会えるのはすごく癒しになります。

 北京大学には様々な国からの留学生がいるため、中国にいながら国際交流もできる機会に恵まれています。その中でも、特に韓国人やタイ人が多く、至る所で韓国語やタイ語が聞こえてくる印象でした。また、マレーシア人もすごく多いのですが、マレー語はあまり聞いたことのある覚えがなく、寧ろマレー語を話せない人もいると聞いたことがあります。本科では、交換生を除いた日本人留学生の中でも純ジャパはかなりレアな存在になるくらいですが、留学生全体で見るとやはり中華系が少なくないです。そして、普通に中国語が未熟な人もいる一方、母国語も中国語もペラペラである人ももちろんおり、ひいては中国語の方が得意な留学生までいます。このように、留学生のタイプは人それぞれ異なることがよくわかります。


学生生活

寮生活

 次に、北京大生の寮生活についてご紹介いたします。現地生(※留学生でない中国人学生のこと。中国の大学生に通いの人はおらず、基本全員寮生活です。)は校内にある机付きベッド或いは2段ベッドが設置されている寮部屋に住んでおり、本科生は基本的に4人部屋であると聞いております。そして、北京大学東南門の向かい側にある中関新園が留学生寮になります。自費の場合は1人部屋から4人部屋まで選ぶことができ、4人部屋の寝室は2人一部屋に分かれ、2人部屋の寝室も別々になっています。また、留学生寮の部屋には限りがあるため、決して全員が住めるわけでもないため、外部でアパートを借りる人もいます。

 ただし、中国政府奨学生は特別に部屋が用意されます。中国政府奨学生の部屋は自費の場合とはまた違って、基本的に2人一部屋で浴室やお手洗いは各階で公共となっています。留学生の寮部屋は決して豪華というわけではありませんが、現地生の寮部屋と比べても遜色ないほど、広くて快適です。ちなみに、元培学部の留学生は選択制で現地生と同じ寮に住むこともできると聞いたことがあります。そして、中関新園では売店やホテルの他に、スポーツ施設とアミューズメント施設など整っている他、自然豊かな広場では犬と散歩しにやってくる方もよく見かけます。近年ではその辺りにもまた新たな食堂ができました。

 北京大学留学生寮といえば中関新園ですが、一部例外もございます。まず、自費学生の場合は、万柳公寓に住むという選択もできるそうです。中関新園にない利点として、そちらには冷蔵庫が設置されていると聞いたことがありますが、キャンパスからはある程度離れてしまいますため、通学面ではどうしても不便に感じるかもしれません。また、予科生の場合は本科課程以上の学生とは違って基本的に住む所が指定されます。2016年頃は、西門から近いエリアにあるアパートに住むよう指定されていましたが、環境的に中関新園より劣っており、何より2人部屋でも学習机が一つしかなかったので、全体的に不満が多かったと聞きます。ただ、予科寮に関する最新情報によると、近年では予科生も中関新園に住むよう指定されるようになったため、予科寮にまつわる問題点は徐々に改善されているのではないかと思います。

授業について

 最後に、本科生の授業事情についても簡単にご紹介いたします。授業時間は朝早くて8時から始まり、遅い授業になると21時に終わります。基本的に留学生も現地生と共に同じ授業を受けることがほとんどではありますが、学部によってはいくつか現地生向けと留学生向けに分かれることもあります。中間期末考査においては、基本的に留学生でも優遇されることはないと考えた方が良いですが、圧倒的に交換生など留学生が多い授業では何かしら優遇してくれることも一応ありました。また、英語や数学が必修科目になるかどうかは学部にもよります。ちなみに、国際関係学部では、留学生は英語の授業を履修する必要はほとんどありませんでした。

以上、北京大学にまつわる情報をいくつかお届けいたしました。
北京大学への留学を考えている方に少しでもお役に立てれば幸いです。
また、本記事はコロナ前の状況に基づいた内容になります。
一部変更点もあるかもしれませんので、ご参考程度にお読みいただければ幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

著者プロフィール:堀口 桜子

日中両国のハーフ。小学生のときは、深センの現地校に通う。高校卒業後、中国政府奨学金に採用され、北京大学国際関係学部に留学。勉学に励む傍ら、全東京写真連盟の所属モデルとしても活躍中。
保有資格:HSK6級、HSKK高級