HSK高級(6級)の長文読解問題攻略法

HSK(汉语水平考试)とは中国政府認定の中国語検定であり、
中国語以外の言語を母国語とする外国人を対象に、中国語での実際のコミュニケーション能力の測定を行うことを主眼としているために国際的に実践的な中国語資格とされています。

HSKの級位は1級、2級、3級、4級、5級、6級の全6段階に分かれ、それぞれ選択式のリスニング問題と読解問題があり、そして3級からは記述式の作文問題も加わります。

HSKは実践的な中国語力を問う試験だけに、リスニング問題は中国語検定などの日本国内の中国語の試験に比べて口語的でスピードも速い傾向にあります。
対して筆記は中国語検定ほどひねくれた問題が少ない代わりに、割り当て時間が短く感じるほどボリュームがあると感じる受験者が多いようです。

特に高級である5級や6級は、400文字超の長文読解問題が複数出題され、一つ一つをまじめにやっていたら途中で時間切れになりかねません。

ですが、口語的で速度の速い高級のリスニング問題にいまいち自信が持てないのならば、
読解部分で確実に点数を稼いでおきたいものです。

そこで本稿では高級である6級で読解部分の鬼門となる長文問題をご紹介し、その効果的な勉強法と回答のコツを提案していこうと思います。

HSK6級の長文読解問題

第三部分 空所補充問題

長文中の空所部分に5つの選択肢からそれぞれ1つずつ適切な文を補って、意味の通る文章を作ってください。

この空所補充問題は読解の第三部分であり、正確には長文読解の問題ではありません。
しかし、空欄を埋めるには前後の文脈を読み取らなければならないということから、この部分も長文読解の要素が入ったものとみなし掲載します。

まず本番で長文に出くわして、「長い!」「難しい!」と圧倒されたら負けです。

そのため普段から長文に接している必要があるのですが、
その文は参考書などではなく、新聞記事や小説など成人の中国人向けに中国語で書かれた実際の文章がいいと思います。

長文への耐性をつけるのです。

耐性があれば、たとえ知らない単語や表現が出てきたとしても焦ることなく冷静に前後の文脈を見て文意を理解し、解答できます。

また、この第三部分からの第四部分までの長文読解問題に関して、
前の部分である第一部分と第二部分はあまり時間をかけることなく短時間で終わらせるか後回しにして、余裕をもって臨むことをお勧めします。

極端な話、第一部分と第二部分を捨ててもいいから、長文読解の時間を作ってください。

第四部分 長文読解問題

長文とその内容に関する複数の問いが与えられていますので、問いの答えとして正しいものをそれぞれ4つの選択肢から選んでください。




この第四部分の後半からの長文は第三部分のものより断然長くなります。
しかも長文は5つです!
また、中国語試験の要素に加えて国語の入試問題のような様相も呈してくるため、こんな長い文章を全体的に読むことを強いられます。

本番前の普段の学習では長文耐性をつけておくことはもちろんのこと、その長文も経済だったりコンピューターだったり、自分に興味がないような分野のものにも敢えて挑戦してみてください。
どんな文章でも対応できるようにするためです。

長文を読む習慣をつければ読むスピードと全体を把握する力もつきます。
その能力がないとこの部分で高得点を得るどころか、時間内に終わることもむずかしいでしょう。

また、本番では長文を読み始める前にまず設問の内容を確認してから読んでください。

設問の選択肢が何であるかを確認してから長文を読んだ方が、長文を読んでから設問を見るよりも早いはずだからです。

この部分は時間との戦いです。
少しでも時間を短縮しましょう。

編集後記

語学の検定試験はしょっちゅうあるわけではありません。
少なくない受験料を払って、休日の時間を割いて受験しなければなりません。
よって、「落ちたらどうしようか?」という不安も当然頭をよぎることでしょう。

しかしその不安と緊張感があってこそ、検定試験を受ける意味があるのです。

試験前のそういう心理状態は、学習において普段と違う集中力を発揮します。
そして、その試験までの学習の期間での進歩も格段に違います。

語学の向上に検定試験は必須なのです。

今回首尾よく合格してもまだ先はあります。
語学の学習に終わりはないのです。

ぜひさらに上を目指し、さらなる高みへの進歩に向けて加速しましょう。